ウイスキー試飲会
2月末に3回目の「ウイスキーボトル持ち寄り・飲み比べ試飲会」を開催しました。
今回は、平日にどうしてもしたい個人的わがままに賛同してくださった勇士のみ参加
ラインナップはこちら
Tom Moore トムムーア
Bourbon de Luxe バーボンデラックス
Maker’s Mark V.I.P. メーカーズマークVIP
Glen Dronach cask strength グレンドロナック カスクストレングス
Glenfarclas 2005 X’mas Ed. グレンファークラス2005 クリスマスエディション
トム・ムーア
は終売品のバーボンです
80proof ボトル裏の取り扱い業者は明治屋となっています ’96年のもの。
1879年創業のケンタッキー州バーズタウンの蒸留所で、1944年にバートン蒸留所に買収され生産も引き継がれた
バートン蒸留所といえば「ベリーオールド・バートン」がゆうめいですが、他にもケンタッキージェントルマン、クレメンタイン、トムムーア、カーネル・リーなどバーボン好きには知られた銘柄ばかり。ブランデーも作っていたそうでウイスキーにもしっかりしたボディに嫌みのない甘さが特徴のものが多い気がします。
今回のトムムーアはライトタイプのバーボンで、香ばしい甘味が特徴
古いボトルだったので状態が心配でしたが、香りはGood
ただ、後味に雑味が少し残りそこが残念
甘味も強かったけど表面的なものに留まる。やはりボトルの古さかな
つづいて
バーボン・デ・ラックス
80proof こちらは国分の扱いでした
1911年にエブスタイン社で誕生したブランド
4年もので名前とウラハラなポピュラーな銘柄
アメリカンウイスキーの定番らしいコーンと樽ゆらいの甘く香ばしい香り
味は辛口で甘味も後を引かない
後味には苦みの混じった辛さが残る
むしゃくしゃして酒をあおりたいときにおすすめ(笑)
メーカーズ・マーク・V.I.P.
贈答用の特別なメーカーズ 90proof
メーカーズマークは基本的に、あれもこれもと商品展開をしていません
たくさんウイスキーの商品銘柄をつくるということは、それぞれに良い原酒を割り振っていかないといけない、ということで、個々のラインナップをよくするほどスタンダード品の質は落ちる、と理解しています。巨大資本の会社でも例外ではありません。
その点、メーカーズマークはスタンダードの質がいい! 今も昔も。
この商品は「ビップ」となっているからには原酒樽はある程度選んでいるでしょうが、そこまで中身の違うものではないと思います。というより、全体のクオリティが高い、ということですね。
メーカーズにまずいもの無し、
これが愛され続ける理由でしょう
メーカーズマーク・キーンランドなど募金のためにラベルを変えていたり、オーナーのサイン入りなど、いろいろ企画モノはあるみたいですが、それらも同じことです。
もちろん、このメーカーズVIPもとっても美味しいです。
甘く花蜜のような香りと、トーストされた樽香のある力強くも軽やかな味で飲み応えもあります。
バーボンのマッシュビル(穀物配分量レシピ)は基本的に
- トウモロコシ:5~7
- ライ麦:2~3
- モルト:1~2
ですが、メーカーズマークはライ麦のかわりに冬小麦をつかっているのが特徴で、そのため甘い樽香はあっても重くなり過ぎないウイスキーの味を実現させています。
グレンドロナック カスクストレングス
ハイランドスコッチでシェリー樽熟成の代表格のグレンドロナック
その樽出し原酒とはどんなに重い味かと思いきや、雑味なく丸みのある熟成感
甘味があって僕好みでした
カスクストレングスに選ばれる時点で良い原酒をピックアップしてあるのでさすがの完成度ですね
グレンファークラス2005 クリスマスエディション
こちらもハイランドスコッチのシェリー樽熟成ウイスキーで有名なグレンファークラス
なんでもクリスマス限定のものだそうでラベルもかわいいですね。
以前他店で飲ませてもらったものはもっとツンツンしていたような印象だったんですが、今回のはどっしりフルボディタイプでした。スコッチの中でたまにある、飲んでいると肺が圧迫されている感覚に陥る(笑)もののひとつでした。
商品についてもっと知りたい方はこちら
グレンファークラス 24年 1990 オロロソ・カスク クリスマス・モルト 46度 700ml [並行輸入品]
また試飲会は開こうと思いますが、思いついたときにお店でのみ告知していたりするので、ホームページでも事前に予告できるように。。したいなぁ。