とあるクイズ番組で、次の4択がありました。
・次のうち、英語のメール文の最後につかわれる略語はどれ?
- XYZ
- A3
- L8R
- IDK
これ、なんだとおもいますか?
なんだか暗号みたいですね
正解は3、で Later ( L eight R )「後でね」 って意味です。
高校生の回答者は正解。 理由は「①と④の意味は知っていたので消去法で、あとは感です。」
X.Y.Z.
XYZはバーメニューによくあるスタンダード・ショート・カクテル、
ではなくここでは “eXamine Your Zipper (チャック確かめな)” という意味でした。
いわれるととっても恥ずかしいやつですね。 もちろんカクテルでは違う意味です。
カクテルのXYZはどんな意味なんでしょう。
よく言われるのは「もう後がない」です。これはご存知の通り、漫画 ”City Hunter” でシティハンターに依頼事をするときのキーワード。
普通は伝言板に書くんですが、C.H.行きつけの店のマスターがカクテルXYZを出して以来をすることもあり、そのイメージがついているみたいです。さすがに有名漫画です。
それでも恰好いいのですが、本来の意味が気になりますね。
有名カクテルになったわけ
スタンダード・カクテルといっても初めは必ず、誰かが考案し、広まり、定着してスタンダードとなります。そして有名がゆえに様々なアレンジが加えられ、場合によっては新たなスタンダードカクテルとなることもあるでしょう。
XYZの初めのレシピはいまと違っていたようです。ジンと2種のベルモット、それにレモン・ジュースとシロップをつかった「ブロンクス」のようなレシピだったと、記載が残っている本があるといいます。
それが1922年のことですが、時代がかわればブームもかわる。
少し前に紹介したホワイト・レディが人気を得ていた1930年頃、それと同時にXYZの新しいレシピが登場した記録が残っています。
サイト内 記事: ホワイト・レディ / ジンを使ったショートカクテル
参考 本: カクテルホントのうんちく話 石垣憲一 著
新しいレシピはラムとコアントローとレモンジュース。これが現在のレシピです。
XYZといえばラムベースのカクテルなので、もともとがジンベースだったのは驚きです。
いまでもそれぞれのお店でオリジナルのアレンジを加えた(ツイストといいます)カクテルが楽しめますが、それが人気になれば他所でもレシピを伝えて「ラムとコアントローとレモンジュースを2:1:1で作ってくれ」とか言えますからね。
このカクテルは名前がいいですから、よりシンプルで好まれやすい味に変化して長く愛されているのかな。
名前の由来ですが、未知の数字や人の名前をZ,Y,X,,,と表すことがあるように、美味しいこのレシピは?と聞かれて、「ナ・イ・ショ」と答える茶目っ気からではと考えられています。レシピ材料もちょうど3つです。
このベースを変えていろんな味を楽しめますし、同じカクテルでも注文のときに「甘めで」 とか「さっぱりで」と伝えるとその時の気分に合わせてバーテンダーが加減してくれますよ。これがバーの良さですよね!
ちなみに、
クイズの他の選択肢の意味は
A3 : Anytime, Anywhere, Anyplace
IDK : I Don’t Know
だそうです。 anyplaceじゃなくて anyoneじゃないのかな~?
Shot Bar Bourbon Square
Mikawa cho 1-2, 2F
Nakaku Hiroshima cty 〒730-0029
Tel : 082 242 3668
[ 17:00 – 2:00 ]