シングル・バレルって何?

今日はウイスキーの基本的なことについて少し説明します。

Single Barrel

「シングル・バレル」という言葉を聞いたことがありますか?

シングル・バレル

シングルバレルはウイスキー用語で
「他の樽の原酒とは混ぜていない」
ということです。
そのひとつの樽のウイスキーだけを瓶詰めしているボトル
ということですね。

シングル・バレルのボトルには
どの会社の
どの倉庫の
何番樽を使ったのか
というような情報が、
大概は手書きで書いてあります。

 

そんなの普通のことなんじゃないの?
と思われる方もいるかもしれません
が、これはかなり希少なことです。

 

シングル・モルト

ちなみに「シングル・モルト」とは違います。

シングル・モルトは
「原料はモルト(大麦麦芽)だけ」
という意味です。

シングル・モルトでも
同じ蒸留所内の原酒同士でブレンドしているのが普通で
それこそかなり稀ですが
一つの樽からのみボトリンしている商品はあり、
その場合はシングルカスクと書いてあったりします。

他所の蒸留所のモルト原酒と混ぜ合わせているものは
ヴァッティング・モルトとか
ピュア・モルトとか言ったりします。

 

 

シングル・バレルになるには

具体的にはどういうものがシングル・バレルになるのかというと

ウイスキーというのは樽に何年も寝かせて完成するものなんですが
驚くことに

  • ひとつひとつの樽、すべてが違う味に変化・成長し
  • どういう様に成長するかは誰にもわからない

ということです。

同じジムビームでも規格によって味わいはかなり変わる

 

もちろん原料や生成の仕方などで味の方向性を決めることはできますが
最後の熟成という工程でかなり性格の違うものができますし
実際、味の6割は熟成工程できまるといわれています。

そしてその変化を専門の職人さんが日々チェックしていて
それぞれにランク分けしていきます。

例えばS級、A級、B級、C級などに分けるとすると
何万本とリリースするのに
B級以下のものをいちいち単品で商品化するより
ばらつきのある味を同じにするために
一旦全部混ぜて味を均一化させたほうがいいですよね。

そのままだと 濃い原酒を飲みごろに調整するため
仕込み水で割ってボトリングするというのが
基本的な流れでなんですが、
安く手に入るウイスキーというのは
さらに限界まで薄くして瓶詰めしています。

逆に、選りすぐった A級品以上は単品でリリースして
そのものの味を楽しんでもらうために

同ランクのもの同士でボトリングしたり(スモール・バッチやシングル・モルト)

他の樽と混ぜなかったりします。(これがシングルバレル)

あとは、長期熟成に耐えれるだけの美味しさを秘めた樽だけが厳重に管理され
S級品として数年に一度とか本数限定で出てきます。

ただ、蒸留所ごとに個性が違ったり
濃ければいいとか熟成年数が長ければいいというものでもないので
美味しく飲めるかどうかはあなた次第ですかね。

 

 

シングル・バレルはバーボンに多い

シングル・バレルは特にバーボン・ウイスキーでよく見かけます。
それは、日本でも有名な「ブラントンズ」が最初のシングルバレルで
そこから「シングルバレル・バーボン」の人気に火が付いたからです。

今ではバーボンの有名銘柄には大体、一般普及品とは別に
シングルバレルやスモールバッチといった選りすぐりの原酒を使ったラインナップがあります。

ブラントンの樽だし原酒

標準でシングルバレルのブラントン

「アメリカンは雑」はもう古い

いまだに
「アメリカンは雑な酒」
だと決めつけている人が多いですが
それはアメリカ独立直後や西部開拓時代や混乱した時代で生まれた密造酒の話か、
もしくはアメリカで生まれたカクテルという文化に対して当初批判的だった人たちがつけたイメージではないでしょうか。

バーボン・ウイスキーは
アメリカンウイスキーの中でも限られた条件を満たしているものだけが名乗ることの許されている
いわばウイスキーのエリートです。

逆に言うと、雑なウイスキーはどの国にでも一定数あるとも言えます。

以前お客さんでバーボン好きの方が他のお客に
「バーボンってどんなお酒なんですか?」
って聞かれたときに
「最も多くの審査基準をクリアした世界一のウイスキーです。」
と一言で返したときはしびれましたね。

 

 

今回はウイスキー用語について少し説明させてもらいました。

バーボンスクエアでは美味しく飲める楽しみ方を
僕の知っている範囲でお伝えします。

続きはその時に、
それではまた。

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