なんか謎だらけのウイスキーを買ってしまった。
Ole Smoky Harley Davidson Moonshine
オーレ・スモーキー というアメリカのウイスキーだそうで
前々から流川の酒屋に置いてあったので気にはなっていたんですが怪しすぎるんでずっとスルーしてきたボトル。
ムーンシャインというのは密造酒という意味。テネシーウイスキーのジョージディッケルが昔宣伝文句で使っていた広告が自分的には記憶によみがえる言葉。
ビンは500mlのメイソンジャーに入っていて怪しさ満点
度数は51.5%、103proof
旅行客の話ではアメリカでも??仲間内でホームメイドのビールやウイスキーを作っているところは多いみたいですが。
一応オーレスモーキー蒸留所となっていて新しい蒸留所なのかな?ちゃんとラベルシールで封もしてあります。
そしてなぜかハーレーダビッドソン。出資してもらってるのでしょうか?
いまアメリカでも新たにブルワリーや蒸留所を立ち上げる人や会社が増えてきているみたいですよ。
それにしてもこれは・・「面白いから飲んでみな」って言ってるようなもん。
いつまでも置いてあったし、とうとう買っちゃいましたね。
ラベルを読んでいくと
酒屋の人はコーンウイスキーとか言ってましたけど「モルト、グレーン」となってるってことはアメリカンウイスキーでしょうね。バーボンに近いんじゃないのかな。
と、ここでラベル裏には「TN USA」とあるのでやっぱりテネシーで作っているみたいです。テネシーで作ろうが、ケンタッキー以外で作ろうが、アメリカ国内であればバーボンの地理的基準は満たしているのだけど、そこはテネシーですし、ムーンシャインとか書いているので?バーボンとは名乗ってませんね。
会社はMAS Wine & Sprits というところのよう。
なんだちゃんと会社がやってるんじゃん。
ホームページを検索っと、 あれ、なんだかしっかりしたHPだなぁ
とおもったらオランダの世界的酒類商社じゃないですか~!!
「エズラ」シリーズ
イエローストーン
レブルイエール
デイヴィッドニコルソン
ジェファーソンズ
などなど多くのウイスキーブランドを持っていました。
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどスピリッツ全般のちょっとマニアックな(気になる)ブランドをもってるみたいですね。
ほかにもムーンシャインウイスキーと銘打っているものがちらほら扱っているからおもしろいです。
お味は?
このボトル、注ぐときは付属でついている専用のポーラーのようなものに付け替えます。
今回は普通にふたを開けてすくってつぎました
さてお味のほどは、
はじめショットグラスにいれたんですが香りがバーボンとかアメリカンでよく飲んできたものとは違ったのでテイスティンググラスに変更。
ボトル(メイソンジャー)に入っているときは濃く見えた色もグラスに入れると割と薄めの色。
香りはアルデヒドがつよく若いとすぐに感じる。すぐに立ち上ってきて爽やかさも覚えるような香り。
強く嗅ぐと比例して鼻腔の奥にストレートに入ってくるほど伸びがある。
味は、樽からかな?カラメルのような甘味がまずすこし、けどドライでキレはいい。
若いスピリッツ特有のぴりぴりした感覚。バーボンとはこの時点でもう性格がちがうと思った。スピリッツとして飲んでいる。
ふたくち目。溶剤のような渋甘さが舌先に感じる。テネシーウイスキーの好きではない部分だ。
だが舌に広げるとなんだかスコッチを飲んでいる時のような甘味を感じ、若さからの硬い味の広がりの少なさを感じたので加水することに。
3くち目。10ミリ程度をトゥワイスアップで。溶剤感は消えまろやかな甘みに変化。加水は成功。
さっきまでのスピリッツ感よりちゃんと加水したウイスキーだと感じる。ある種のハイランドウイルキーを飲んだ時のナッツのようなすこしオイリーな甘みも感じる。これ、意外とモルト多めなんじゃないの?
僕はテイスティングするときはいつも、まず目いっぱい香りを楽しんで、これでもかってくらい鼻腔に充満させてから飲み始める(あくまでテイスティングのとき)。だからかもしれないが、ハイプルーフとテネシー独特の甘さとほどよいオイリーな重みが経験の少ない自分にはこれがシングルモルトを味わっているように感じました(笑) ピート控えめのオイリー&ウッディ―さをベースにしたうえでのツンとくる香りは好きなんです。
このウイスキーからそれを感じたってことは、偶然のラッキーなんでしょうか??
とあるサイトによれば3,4か月熟成とか書いてありましたが(笑)
いろんな条件が重なってその時だけの味が生まれる、ウイスキーって改めてたのしい。
これがムーンシャインなら癖になっちゃいますね。
では残りのグラスを楽しみます、乾杯!