「ジャパニーズウイスキーです」、とやっと言える。

昨日だったかネット記事で

ジャパニーズウイスキーの定義が業界団体により決定

という内容のニュースが飛び込んできた。

世間一般では全く扱われていない?ニュースですが、ウイスキー業界ではこの動きは大きい。

 

日本洋酒酒造組合 というのがあるらしいが、そこで取り決められたようで、これで
日本の「ジャパニーズウイスキー」と表記してあるウイスキーは、
輸入ウイスキーを入れて販売してはいけないことになりました。

これ、当たり前のことですね(笑)

 

いままでは「日本で製造(ブレンド・瓶詰め等)したのだから 国産だ」としてきたのです。

ほかの食品でもあることなので、体質というか 日本のメーカーは平然と行ってきたことでした。

 

世界では、歴史ある2大ウイスキー産地といえる スコットランドと、アメリカは、
ウイスキー製造について法律で厳しく規定されています。

日本はというと、製造者や消費者への酒税法は きっちり決められていますが、
ウイスキー原料や製法などの明確な決まりがない のです。

なんてテキトーな,,,。
売れればいい、税金が徴収できればいいと言っているのと同じです。

 

これは バーボンスクエアに来られていた多くの旅行客の方々と話していて
よくわかったことでもあります。

「日本のウイスキーはどんなのがあるの(もっと教えて)」とか
「高いし(世界的に見れば数少ないので)手に入らないけど、生真面目な日本人が作るのならさぞ立派なものがあるんだろうね」と期待されて来られているのに

知れば知るほど がっかりする内容の多いこと。
個人的には世界5大ウイスキーとか言っているのは日本だけなんじゃないのかとも思っています。

 

それが一通り世界のウイスキーファンに知れてしまった ことにようやく気付いて
えらい方々も重い腰を、、少し上げた といったところでしょうか。

というのも 今回のこの定義決めは、日本洋酒酒造組合の中で決まっただけで
違反しても何も罰則もないということ。
おそらく組合に入っていなければ無関係でしょうし。

法律で決められでもしたら 今ある”ジャパニーズウイスキー” のほとんどは
回収してラベルを張り替えなければいけませんからね。

 

もちろん、働いている方々は 現状のルールに則って 志を持ってしっかり作っておられることと思います。
そのことは 忘れてはいけません。

 

ともあれ、いままでよりは一歩前進して ウイスキーファンとしては 先行き明るいニュースでした。

 

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