飲みもの屋のデリバリー事業

フードデリバリー事業が 飲食店の業務の一部になって 定着化しつつあります。

「menu」というデリバリー業界の国産ベンチャー企業が  この分野で広島に進出した
というTV放送をやっていました。

 

フードデリバリーの売り上げはお店によって1割から 多いところでは3割以上を占めるほどになっています。

需要が増えるほど 参入する業者も増え、サービスの価格や品質が改善されればお店にとってもうれしいことです。

 

ただ、配達になると どうしても 届くまでに冷めていたり、内容が簡素に見えてしまって
満足感が少なからず減ってしまうのは、仕方ありません。

各お店も どの配達業者を使うか、はたまた 使わないか、そのやり方を試行錯誤しているところです。

 

問題は、食べ物系の飲食店なら 配達はたやすいですが、飲み物やお店でくつろぐことを主とした 飲食店は
配達や持ち帰りをすることができませんね。

 

そこでバーがおつまみセットを、カフェも お弁当をデリバリーメニューにのっけたりするのですが、
こういう飲食店は お店自体に価値があるから足を運んだり するのではないでしょうか。

まさか ドリンクデリバリー? なんて 変な話になっちゃいますし。

 

もちろん バーテンダーの作るカクテルや、バリスタの淹れるコーヒーは
簡単に再現できるものではありません。

カクテルは お刺身のようなもので、生ものですからね。

 

そこに お店のオーナー、バーや喫茶店のマスター、おばんざいやの女将さんが
毎日お客さんを迎える準備を万端にしてくれているから、 お店に行ったときに
「何かわからないけど この店心地いいな」を感じるんだとおもいます。

そういったお店を ”つくる” のも、維持していくのも、お店が続けて営業してくれていたり
いつものお客さんとのやりとりだったりするんじゃないですかね。

僕が好きな 飲食店 というのはそこにあります。

 

配達だけの お店とお客の関係。その中に人間味が感じられる何かがあれば、それが差別化なんじゃないでしょうか。
他社より何%OFF とか 初回無料とかじゃ、工場で作ったって同じですからね。

 

お店の方向性を大きく変えることになってしまう デリバリー業態参入。
あなたの気になるお店は どうしているんでしょう。

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