コンパスボックス, ピートモンスター / ザ・ロストブレンド

スコッチ・ウイスキーのブレンデッドをいくつか入荷しています。

 

Compass Box

 ボトラーズブランドで、どれもパッケージデザインが可愛らしいので手にとってみました。

 ジャニーウォーカーのマーケティングディレクターだったジョン・グレイサーという方が2000年に立ち上げた会社。
ブレンデッドウイスキーづくりをアートのように扱うことをコンセプトにしているのだとか。 
 数々の賞を受賞してきたのは彼のウイスキーだけでなく、彼自身も専門誌で「ウイスキーイノベーター・オブ・ザ・イヤー」や「ウイスキーパイオニア・オブ・ザ・イヤー」などに認められてきたそうです。

 パッケージデザインや商品イメージの大切さを知るエピソードであの機動戦士ガンダムのこんな話があります。
ガンダムといえばプラモデルですが、最初に売れたのは子供っぽいおもちゃでなくサウンドトラック、しかも初版はロボットアニメの絵そのままで売れなかったものが、大人向けに絵画タッチにパッケージデザインを変更したとたん以前の10倍(10万枚)売れたそうです。
40年以上前の、ネットもない日本のみの市場でこの数字はすごいことです。
 アニメのサントラというのが当時初の試みで売れるわけないと思われていたのにもかかわらず、です。

 このボトラーズ・ブレンデッドもウイスキーのブレンドをアートとして捉えているというのは、宣伝文句としては些か言い過ぎに聞こえますが、実際私はそのデザインで手にとって購入していますから、映え や 見た目 がいかに重要かわかるというものですね。

 

 今回二種類飲んでみましたが、どちらもとても美味しい。

The Peat Monster 
 46%

新しいパッケージで日本市場に再上陸した世界的に有名なコンパスボックスのスタンダードシリーズ「シグネチャーレンジ」
原酒比率 : 37% – ISLAY SINGLE MALT、34% – HIGHLAND SINGLE MALT、29% – ISLAND SINGLE MALT
アメリカンオーク・カスク

 「ピートモンスター」という名前からどぎついのを想像していましたが、いい意味で香りのきつさはそこまででもない。
ハイランドの華やかで清々しい飲みやすさが心地よい印象。そのなかに個性的な香りや味わいのモルトが時折顔を出す、バーでのはじめの一杯にちょうどよいウイスキーではないかなと思います。

 

The Lost Blend
46%

2001年に発売し2004年に販売を終了した「エルーセラ」の復刻版で、その当時のエルーセラとほぼ同じレシピで作られたブレンデッドモルトです。
全世界で12,018本の限定発売。
使用されているモルトは、クライヌリッシュ、アルターベーン、カリラ。
熟成にはアメリカンオーク樽を使用しています。
ラベルデザインが3種類あり、今では手に入らなくなった数多くの「ロストアイテム」が描かれています。

 ボトルデザイン本の挿絵のような風合いでなんとも魅力的ですが、その香りもとても魅力があります。
このなかに使用されているカリラはピーテッドモルトが苦手な私も好きなシングルモルトですが、ひとつづつのモルトでは表現し得ないであろう、複雑な、得も言われぬ香りが素晴らしいです。

「コンパスボックス, ピートモンスター / ザ・ロストブレンド」への1件のフィードバック

  1. The Peat Monsterをストレートでいただきました。スモーキーですが、さらっとした味わいで美味しいお酒でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。