I.W.ハーパー15年

I.W.Harper

 日本でもよく知られている有名な銘柄の一つIWハーパー
その歴史は1870年代からと古く、約150年前です。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて数々のウイスキーの賞を獲得してきたことから、
看板ブランドに「I.W.ハーパー ゴールドメダル」という名がつけられています。

 外サイトを見てみるとマッシュビルはトウモロコシが多めの、コーン86:ライ6:モルト8となっていますが、
それを感じさせないスッキリとした味わいが売り。 古い文献には比率こそ書いてありませんが、ライや大麦比率が高いと書いてあるものもあるのでこちらの説もありえます。


 当初世界的なファッション男性誌で紹介されたことで、スタイリッシュで飲みやすいウイスキーというイメージでますます売れていく事となったハーパー。現在はまた新たなイメージ刷新が行われたようで、トレードマークである お辞儀をした紳士のロゴマークと、その彼のようなファッション、ハットやステッキといったアイコンを使用することで、原点回帰と新たなスタイルを構築しているようです。

I.W.Harper
Aged 15 Years Old

 今回ハーパーの15年を初めて入荷しました。
下のランクのものより瓶も分厚く、かなりズシっとした高級感あるボトルです。
 味の第一印象はシャープ! もちろん嫌な尖りではないですが、長期熟成のバーボンといえばブランデーにも似た円やかさや、ヴィンテージバーボンのようにピリピリしたスパイシーさがどこまでも広がるといった熟成感がおおいですが、古くからあるバーボンでこのタイプは珍しいなという印象。開けたてだったからかもしれません。カツンと抜けてくるアタックの強さがありました。 
 そののち焼菓子や焼き立てのカンパーニュの焦げた香りや木樽や革のような深みのある風味、オレンジやチョコレートなどのバーボン特有の甘みもありますが、それほど強くなく、甘いバーボンが得意でない方にもおすすめなウイスキーです。

 他には「ゴールドメダル」と「12年」がありますが、普段楽しむにはこの2つで充分。バーボンバーの店主がいうのもなんですが。。いきなりハイクラスのウイスキーを飲むよりも、中クラスのものでいろいろ楽しんでからでも遅くはないでしょう。
 ただ、多くの人は普及品の低クラスのバーボンしか飲んだことがないのは残念。うまいのもあるらしいということは知っておいて損はないです。

 この15年は現在開封していますが、まだまだ新しいので次回来られたときによかったら一杯いかがでしょうか。

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