ピュアモルト・ウイスキー「倉吉」

うちではジャパニーズやスコッチは特に銘柄は決めず、なくなったら新しいのを買ってくるようにしています。

今回は前から気になっていた「倉吉ピュアモルト・ウイスキー」のノンエイジをいれてみました。

 

どんなウイスキーなのか、ちょっと調べてみました。

倉吉 Pure Malt Whisky

 鳥取県倉吉市の松井酒造がつくっているもので、2006年(だったかな)にちょっとした炎上を引き起こして話題にもなったウイスキーです。

 今回入れたのはエイジング表記のないもので、ハイボールにすると美味しかったです。 味の割にお値段は高めな印象。

 竹鶴ノンエイジ、その他のピュアモルトなんかと同じく多少癖のある穀物由来の香り。

 

 何がそんなに話題になったのか
山﨑のラベルに酷似ていることから槍玉にあがり、さらに この松井酒造ではウイスキーを造っていなかったということが発覚し、 ある意味ブレイクしてしまったみたいです。

 他国からモルトウイスキーを買い付けて 自社でボトリングをしていたということで 消費者の怒りをかってしまったようですが、そんなことウイスキー業界では普通です。特に日本では。

 逆に してない会社を探すほうが難しいw

 ちょっと前では広島の戸河内ウイスキーとかありましたがあれも同じ、黒田の記念ボトルとか どエライ高値で売られてましたけどね。

 

 世界を見渡すと、インドなど古くから海の貿易拠点だったところは 輸入貯蔵したウイスキー在庫を独自の比率でブレンドし、ボトラーズブランドとして名を馳せ、今では蒸留から手掛ける いち産地にまで発展しました。

 勘違いしている人が多いのは、ブレンドといっても ただまぜるだけじゃなく
味を追求し、シングルモルトなどの素材のウイスキーをも超えるバランスを創りだすこと が「ブレンデッド・ウイスキー」の目的 だってことです。

もちろん、リーズナブルなボトルに上質な香りを纏わせることも その魅力ですよね。

決してブレンドが下とか そういうことではないと、まず言いたい。

 

 ただ倉吉がいけなかったのは「made in Nippon」て書いちゃってること(-_-;)

 この会社なりの表現のしかたなのかもしれないが、こう書いてあると蒸留から手掛けたのかなっておもいますよね。

 

 このことを突っ込まれた倉吉の社長は 公式にコメントを発表したが 強気な口調だったため火に油をそそぐことになったそうで。

 この中で僕が取り上げたいのは「スコットランドに貢献しなければならない」という箇所。

 それぞれの国で、それぞれの造り手が、風土産物の特徴を活かしてつくるからウイスキーは楽しい、飲み比べる価値のあるものになる と思う。

 必ずしもスコットランドだけが正解なわけではない。(起源でいうと違う説もあるし)

 

 もうひとつ、「ウイスキーの日本市場の現状を分かったうえで発言してほしい」という言葉。

それって難しいんじゃないかな。
消費者が気にするのは美味しいかどうかと、信用できる企業かどうか かと。

日本の現状では、ほとんどの人本質に興味がない ような状況ですから。

 

 倉吉が買われなくなり、まずい だのアルコール臭いだの 散々言われていますが 、味自体はそんなにひどくない と再度言っておきます。
 他のピュアモルトと変わらないと思います。

このときは 初めてその事実を知った消費者の標的になってしまったんですね。

 

 

日本にはウイスキーの定義に関する法律がありません。

ちなみにスコットランドやアメリカでは最低熟成年数に決まりがあり、その他にも 原料・樽・酒質など細かくルールが決まっていたりします。

日本のウイスキー文化はまだ浅いです。

ちょっとしたブームになっているからこそ初心忘れずに信用を保っていきたいですね。

 

 

ショットバー バーボンスクエア

広島市中区三川町1-2

Tel  082 242 3668

 

倉吉ウイスキーの商品リンクを参考までに紹介しておきます。

マツイ倉吉ピュアモルト シェリーカスク

12年は甘く、飲みごたえがあります。

マツイ倉吉ピュアモルト12年

18年は そのクリアな見た目とおり、12年とはまた全く違った性格のウイスキーです。

マツイ倉吉ピュアモルト18年

 

追記、

他にもどんどん ニューリリースされているようです。

松井酒造のウェブサイトは こちらから。

ウイスキー倉吉製造元 / 松井酒造合名会社 商品紹介

 

 

「ピュアモルト・ウイスキー「倉吉」」への6件のフィードバック

  1. おっしやる通りです。
    馬鹿みたいにウイスキーを手始めにモルトからジン、ラムまで飲んできて、旨い酒にラベルは関係ないですね。
    価格との釣り合いがとれていれば充分です。
    ラベルをいったらバーボンなんて日本の比ではないです。

  2. すみません。因縁付けた見たいになってしまって。
    旨い酒はラベルに関わらず旨いと言いたかっただけです。
    ごめんなさいね。

    1. いろんな意見があって当然です。私ももちろん 批判するために投稿した訳ではありません。
      美味しく質のよいものが適正な価格で飲めればそれで満足です。

    2. 日本の現状では、ほとんどの人本質に興味がない ような状況ですから。

      この部分が鼻についてとても良いです。自分だけは本質をわかってる感があって陰キャ丸出しで良いですね。

  3. 倉吉ですか。特段旨くも不味くもないウイスキーです。だったらスコッチの方がリーズナブルかも、、ですね。
    日本洋酒酒造組合もルールを厳格化したのは良いことです。

    1. 06/13-2021 10:15 PM 様
      そうですね。最近のジャパニーズウイスキーはどれも高いので、スコッチやアメリカンのほうがお値ごろという状態になっています。お酒は高いからうまいという感覚があるように思いますが、メーカーも買い手も、価格主体での商品選びをする人がそんなに多いんでしょうかね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。