※この記事は旧・中国醸造株式会社 の桜尾蒸留所(現 ・Sakurao Brewery &Distillery)を見学・リポートしたとき(2018年4月)のものです。
新設、桜尾蒸留所へ!
中国醸造さんへ蒸留所見学に行ってきたので、さっそく記事にまとめてみました。
新たにできたジンの蒸留施設、桜尾蒸留所は、広島県廿日市にある中国醸造株式会社の敷地内にあります。
現地まではJRでいけます。今回は試飲もする予定なので公共交通機関で行きましたよ。
駅から降りて徒歩約4~5分と、とても近いので電車でよかったです。
やってきました。
創業100年の老舗醸造・蒸留所なので敷地もとても広く、でっかい貯蔵用のタンクや蒸留施設が目を引きます。
その奥のほうにある、マットブラックに塗られた、カッコいい建物が昨年できた桜尾蒸留所です。
モダンな雰囲気。
そのすぐ隣には焼酎の蒸留施設がありそこでもいろいろ見せてもらうことができたので、それは次回紹介しようと思います。
桜尾ジンの蒸留機
では待望のご対面。真新しい扉を開けるときらっきらの来賓用スペースがお出迎え。
きらっきら!のガラス張り。
その奥に鎮座しているのが桜尾のジン蒸留機。真新しいこの輝き!おお~、綺麗ですね。
自分にとっては人生初の本格蒸留機見学でしたので感動もひとしおでした。
蒸留機の仕組み
この設備一式で、焼酎以外のウイスキーとジンを交互につくっているとのこと。
向かって左が蒸留器でポットスチルといわれる単式蒸留タイプのもの。
右のタワー型のものが精留棟と呼ばれ、生成物の純度を高めるための装置。
一番右にある銀色の細長いのが冷却用の装置でここを通って蒸留された気体が冷やされて下のタンクに貯蔵されていく仕組みです。
ポットスチルと精留棟の間にある小さいタンクは、ジンに香りをつけるための装置。香味成分を入れて蒸留された蒸気をここに通すことで、香りと味をつける仕組みです。
ジンとウイスキーを一台で賄う設計なので、やり替えるときには毎回内部洗浄が必要ですが、洗浄するための装置も組み込まれているので楽に作業できるとのこと。
この桜尾の蒸留器は、それらの装置がすっきりとまとめられていて、まさにハイブリッド蒸留機といった印象でした。
作業風景
今回訪問した際にはちょうどウイスキーが蒸留されている最中で、遠巻きにでも作業中の様子が見れたことがうれしかったです。
このスチルマン(作業者)がバルブを調節。かっこいい! 見比べると蒸留器がどのくらいの大きさか、わかるでしょうか。
加熱方式はスチームの熱を使用。小窓からボコボコ沸騰しているのが見れるのです。
桜尾ウィスキー計画
桜尾蒸留所のウイスキーは、二回蒸留です。そのどちらも同じ釜で行い、初留はポットスチルのみ、再留は精留棟も使い蒸留しています。アルコールは発酵槽で3%ほど、初留で30数度、再留で70度ほどに高め、60度くらいに加水してから樽詰めする予定だそうです。
現段階では、蒸留したウィスキーはまだ樽詰めされておらず、貯蔵中。広島発のウィスキーはどんな味になるのでしょうね。今回ニューポットは拝めませんでした。
樽材はこれから吟味して、戸河内にて熟成する予定だそうですが、他の場所での熟成も構想中ということでした。ワクワクする展開に今後も期待です。
蒸留器の奥に大きいタンクがいくつも見えます。作られたスピリッツは一旦貯蔵されます。
蒸留所責任者の山本さんに詳しく解説していただきました。ありがとうございました!
ウィスキー製造の機器
モルトミルも見せてもらいました。
ウイスキーの原料であるモルトを挽く機械、モルトミル。
桜尾のモルトミルは特注品だそうで、真ん中にある二つの台形の装置がミルです。レバーで瞬時に挽く粗さを調節できるようになっています。
ウィスキーモルト
粉砕されたモルト
大麦麦芽(モルト)を三種類の粗さに挽き分けて麦汁をつくるのだそう。これは発酵後、濾過層をつくるためで、どのウイスキー蒸留所でも行う様式なんだとか。実際見るのは初めてでした。
そういえばコーヒーもハンドドリップだと、淹れ終わった後に層が出来てるのがわかる。荒いのが上、細かいのが下。家のミルじゃあ精度が雑だから 挽いた豆の大きさにばらつきがでてるだけだけど。
お店での反応
桜尾蒸留機の前で、記念撮影。
桜尾ジンは昨年(2017)12月から蒸留を開始して、広島のバーではちらほら見かけるようになるでしょう。バーボンスクエアでも置いています。「桜尾ジン・オリジナル」と「桜尾ジン・リミテッド」両方そろえています。
さっそく飲んでもらったお客さんの反応も上々!「今まで飲んだジンとの、味の違いがはっきり分かる」とのこと。
これから熟成され発売される桜尾ウイスキーも、飲めるのが待ち遠しいですね。
今回、蒸留所見学の後にいろんなお酒の試飲もさせてもらったんですが、その記事もまた後日アップしたいと思います。


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