※この記事は旧・中国醸造株式会社 の桜尾蒸留所(現 Sakurao Brewery &Distillery)を見学・リポートしたとき(2018年4月)のものです。
中国醸造敷地内に桜尾蒸留所施設が出来たてのころ、いち早く見学に入らせてもらいました。
その際、同じ敷地内にある焼酎の蒸留所施設にも入らせていただき、とてもいい体験をさせてもらえました。今回はその様子を掲載します。
焼酎蒸留棟へ
前回リポートした桜尾蒸留所と同じ敷地内ににいくつかある焼酎の蒸留棟のひとつへ入れてもらうことが出来ました。

蒸留所の文字が見えたのでチェック!おねだりして入らせてもらいました。
中国醸造が展開している焼酎銘柄といえば、やはり「達磨焼酎」が有名ですかね。
個人的には「天廚貴人」が美味しいと思いました。

建物の前には古びたポットスチルがおもむろに置いてありました。これも焼酎用だったのか。興味深い形をしています。使い込まれたあとが垣間見え、趣があります。
なんだかスチームパンクを彷彿とさせる可愛らしさ。

中に入ると広い空間の中にあちこち気になるものが。実は、蒸留所に足を踏み入れたのはこれが人生初!わくわく!
丁度、作業をしている方がいたので話を聞いてみました。
原料
なんだか大きなパレットがあちこちに。
見えたのはやはり原料の大麦でした。ひとつひとつの梱包がでかい!
これまでネットでこういう原料の写真を見ることはたまにありましたが、企業の工場で仕入れるとなると単位の桁がちがいます。

中の大麦を少し見せてもらうことが出来ました。思いのほか粒がちっさい。
ひとつ皮をむいて食べてみた。程よく空洞があって少しパサ付いているが麦の香ばしい香りが口に広がる。パンにしたら美味しそうな印象。
それにしても、このひとの手のごついこと。職人の手だ。
蒸留器

奥には焼酎の蒸留機が。
シブいなぁ。無骨というか。ラインアームまで4Mほどの大きさでした。
このタイプは単式蒸留機ですね。こちらが本格焼酎にメインで使われているものだそう。

こちらは現在使われていない小型蒸留機。
もろみ醗酵
蒸留の仕組みについて簡単に説明を受けていると背面に隣の建物へ通じる入り口に気づく。隣は醗酵や貯蔵を行う棟らしく、こちらも許可を得て入らせてもらうことに。
丁寧に対応していただきました。おやさしい~。

中に入るといくつものタンクが。ビニールがかぶせてあるのはすべて醗酵中の桶。人間が落ちたら出てこれないほどの大きさのタンクを、足場を登って上から見せてもらえました。落ちると窒息してオダブツらしい。笑いながらも少し緊張。

上から見ると奥にもたくさんあった。これ、まさにテレビとかで見る光景ですよね。すばらしい~。
シートがかけてあるのを少しはずしてもらい、中を覗くと・・

見よ、この光景!ブクブク溶岩のように泡立っています。顔一つ分くらい開けてもらって、表面まですぐそこなんですが、熱気とガスが立ち昇って、陽炎のように見えにくくなっています。
あぁ、発酵したもろみと麦の甘く香ばしい香り~。
ウイスキー蒸留棟では醗酵槽のところまでは入れてもらえませんでしたが、ここでこの香りを嗅げたことはとても貴重な体験でした。(たまたま麦でしたし)正直、ウイスキーを飲みだしてから焼酎は飲まなくなっていますが、このとき嗅いだ香りは忘れ難い、良い香りでした。
麦香が手ごねピザを作っていたときを思いださせました。
”はなたれ”を試飲
その向いにも大きな貯蔵タンク郡が。
この棟の真ん中に試飲用スペースがあり、出来上がった焼酎の飲み比べが出来ました。
その中でも「はなたれ」と言われる、蒸留して出来た最初の液体部分を集めてボトル詰めしたもの があり、それが試飲できるのです。
これは初めて口にする味で面白かったです。ひとくち舐めただけで強烈にその個性を主張して、いつまでも口に残るような広がり、というか爆発力を持っていました。
麦と芋のはなたれがそれぞれあり、味としては、麦のは香りも味も甘く香ばしいけど度数がきつく、バランスも悪い感じ。芋は、香りは爽やかでしたが味は重く雑未が多い。
通常、最初と最後の出涸らし部分はカットされて、メインの商品には使われませんが(隠し味的に使われることはあるようです)、なんと、マニア向けにこの「はなたれ」を加水調整したものを瓶詰めして販売もしているんだそうです。
ちなみに、このとき味見したのは60度以上(!)のものでしたが、ウイスキーで60~70でも美味しく飲めるものはよくあるので、焼酎でも濃くても美味しく飲めるものが販売されてもおもしろいと思いました。

さらに奥にはこーんなでっかいタンクも。どれだけはいってるんだ一体。
新設蒸留所もいいけど、長らく運営してきた焼酎蒸留施設は 年期が入っていて見ごたえがありました。
つづく
工場見学って普段行かないから目に付くものなんでも興味津々。探検してる感じが楽しかった。
蒸留所も初めてだったので、とてもいい勉強になりました。
ジンの蒸留器見学から脱線して、こんなにあちこち見せていただいたりして、竹内さん、従業員の皆さん、本当にありがとうございました。


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