こんどはクラッシックカクテルのサゼラックです。
Rye whiskey
これはバーボンベースではないんですが、同じアメリカンウイスキーのライ・ウイスキー(ライ麦ウイスキー)がベースです。
ライウイスキーはアメリカン特有の甘味がカットされ、かつ個人的には好きな苦みは残されたウイスキーです。ものによっては苦みもなくしたクリアで洗練された物もあります。
これもカクテルのベースとして非常によく使われます。
Absinthe
そしてなんといっても個性を出しているのがアブサンです。
アブサンはニガヨモギやアニスなどの植物から成分を抽出したハーブリキュールで、いまでは違法になっているツヨンといわれる幻覚作用を含んだ成分が含まれていたお酒です。カテゴリー的にはリキュールですが、日本ではあまり知られていないだけでハーブ系リキュールはものすごく種類がありまして、アブサン系リキュールだけでも100種類近く?あったように思います。
そのほとんどは手に入りませんが、いまは違法成分が規定基準値内に抑えられたものや味を似せて作られた物が出回っていて当時の雰囲気を味わうことができます。
興味のある人は少し検索すればたくさん情報が出てくるかと思います。
Sazerac
そんなアブサンを使ったカクテル「サゼラック」。
19世紀には飲まれていたクラッシックカクテルの一つで今ではオンザロックも知られていますが、もともとは氷なしで作られていたことからショートで出すところも多いとか。
アブサンは水と混ぜると白濁するお酒ですが、このカクテルを作るとき僕は砂糖(キビ砂糖)にアブサンを入れてステアしているときに白く濁ってくるのを見るのがなんとなく好きです。そこに好みのビターズを入れてライウイスキーと軽くステアし、柑橘のカットフルーツやピールを施してサーヴするとより香り高く美味しく感じられますね。
刺激的な一杯を求められるお客さんには好まれるかもしれませんね。
砂糖を溶かして楽しむと甘く飲みやすくなるのでダメだった場合の救済措置にもなります。アブサンは砂糖との相性が良く、実際にそういう飲み方をします。
刺激的なものに興味のある方は是非どうぞ!
似たようなものでバーボンとホワイトペパーミントリキュールを使うカクテルがあったのですが、個人的にHPMリキュールが嫌いだからか美味しくなかったので割愛。