ひさしぶりに入荷したバーボンを紹介します。
Knob Creek
Small batch
9 years 100 proof
「ノブクリーク」スモールバッチの9年ものです。
ジムビーム社のクラフトバーボン・シリーズのなかのひとつ。
樽感や味わいを変え、よく仕上がった原酒を少量づつ生産しています。
よりはっきりと”コシ”を感じられるハイプルーフ(高い度数)でボトリングされているのも特徴。
オープン当初はよく入れていたのですが、好きだったバージョン、シングルバレル・リザーヴがなくなってしまったので、それからしばらく入れていませんでした。
サントリーがビーム社を買収してからはよく酒屋さんでも見かけるようになりましたね。
ショットグラスにいれると、容れたてはカラメルやハニーの甘さが香る、
飲むとやや強いアタックのあとにしっかりと甘味を感じられる。
余韻は短めスパイシーな刺激が残ります。
グラスに残る香りも少なめ。
オン・ザ・ロックでは先に甘味が感じられ、あとから長い余韻でスパイシーさがやってくる。
個人的には典型的なオンザロック向けバーボンに位置付けます。
冷たくて甘いスイーツのような最初の印象から、長く舌に残るビターでスモーキーさ(焼いた樽っぽさ)があるので、このツンデレ感が癖になる人もおおいかもしれません。
このフラスコ型のボトルに入ったウイスキーはバーボンならではといった感じですが、
このデザインはスキットルボトルから来ているそうで、
禁酒法時代に新聞紙などをまいて持ち歩いたり、ブーツや胸ポケットにかくしていたイメージを継承しているんだそう。
そうまでして飲んでいた”特別な酒”が入っているこのスモールバッチのボトル。
このボトルをブーツやポケットに入れるにはちょっと大きすぎますが。
しかも今回のボトルは750ml。
いまではウイスキーボトルは700mlが主流になっているので750ミリは大きく感じます。
はっきりとした味のバーボンをロックでのみたいときに頼んでみてください。