バラバラに解体してしまった樽を組み上げられるか
前回バラバラになった樽を 早速組み立てなおします。
樽の形に組んでみる
解体するときのように 樽を立てて組んでいこうとすると 組んでいく端から崩れていって 何度やってもうまく出来ませんでした。
ウイスキー樽工場では 樽を組むときに バラバラの板を立てて、円状に並べてから締め上げていく、そんな画像を見たことがあったので このやり方で合っていると思うんですが。 もともと(さっきまで)組み上がっていたものだし 。
工場で樽をつくるときには 下に固定しておく装置があるので安定して組んでいくことができる。当たり前っちゃ当たり前ですが、これがお手軽な工作や プラモデルを作るような感覚でできると思っていたら それは大きな間違いでした。なんとかなるんじゃないかって 何度も同じことをやってみましたが、だめでした。はめ込みかたや組み上げあるまでの順番はなんとなく分かるんですが。
やっぱり無理かぁ~。
横向きで組んだらもしかして
縦組みはあきらめて、今度はこの樽の付属品の台座に横置きにして組んでいくことにしました。
さっきまで手が何本あっても足りないような状態でしたが、これならいけそうな気がする!
写真を撮る余裕すらあります。
が、すぐに気づきました。
今回の目的は 蓋を片方取った状態の樽を作りたくて 解体・組上げしている ということ。
だから横向きの状態で手組みじゃ 絶対に安定して組上げていくことは出来ないんだって。
そしてもう一つ気づきました。
日本酒の鑑割りみたいに 蓋だけ木槌とかで打ち破るだけでよかったんじゃないか って…。
ほんの数十分前の自分に言ってやりたいです がもう後の祭りですね。
なんとしてでも組上げてやるぞと決意を新たにしました。
改めて縦で組む
「 ウイスキー樽 作り方 」を改めてググると ジャックダニエルの樽工場をかなり丁寧にまとめて 投稿されている方のサイトを発見したので 工程をみて再検討したところ、とにかく何かしらで円状に形作れるよう固定しておくことは必須だとわかりました。
今できる方法としては、中に筒状のような詰め物をして その周りに板を並べていく かな。
広告チラシをぐしゃぐしゃっとして フープを被せ、その間に側板を並べてみたところ、これが大正解。
先が見えてきましたね。こうなると出来たも同然かな!
中が紙なので柔軟に形を変えられるし ある程度ゴワついた素材だったので 安定しやすかったです。
あとは全体の形を整えながら 板同士の坐り具合をみて隙間にはめ込んでいきます。
全ての板を組み入れたら真円に近づくように形を形成して 鉄輪を打ち据えて締め上げます。
一つ 締めてひっくり返したところ。 これだけでも一応固定されています。
隙間が目立ちますが 液体を入れるわけではないのでこれでよしとして、残りのフープ嵌めて完成させます。
締め上げて完成へ
ある程度嵌めたら 全体が締まるように打ち据えます。
金槌などもなかったので 太いマジックペンや空き瓶などで代用して コンコンと 少しづつ回しながら均等に。
これで大体丸くなりました。完成!
空き樽の使いみち
何に使おうかまだ考えていませんが、ペンなどを入れるだけでもいいですし、予備のバースプーンやストレイナーなどを入れておくのも良いかもしれませんね。
今回のように 完全にばらして組み直せるのなら、もういちど焼入れし直して(リチャーといいます)もう一度酒樽として再利用する(フィル またはリフィルといいます)こともできるかもしれません。
何かしら活用はできると思います。
そういえば、組上げている途中であまりにもバタバタ崩れるので なにか接着するものはないかと考えて はちみつを持ち出して、側板の溝と樽鑑のエッジに塗って少しでも接着効果を期待したりしていました(笑)もちろん接着効果はほとんどありません。
ウイスキー樽なので口にできないものは使いたくなかった、とはいえ お店の開店前に何をやっているだかと今更ながら自分に突っ込みたいですが、リフィルなどのときには液漏れ防止に意外とこの技はつかえるのではないかと思いました。
この状態は とりあえずきれいに拭かないと、ですかね。
自前のミニ樽を持っている人や購入する予定のあるかたは 再利用の参考にしてみてください。
Shot Bar Bourbon Square
広島市中区三川町1-2、2階
082-242-3668
「バラした樽を組上げられるか」への1件のフィードバック