今週のカクテル用・フルーツ

今週は柑橘の入荷情報の話題から。

 広島県や愛媛県など、瀬戸内海は柑橘の宝庫でブランド化しているのもたくさんあり、細かく分類するとその数100種類以上もあるんです。おどろきですよね! 地元の人でもレモンやみかんの名産地くらいの認識です。

毎年この時期に市場にでまわるのが紅八朔。これがめちゃういまい!

 サイズも大きくてグレープフルーツくらいありますが、はっさくです。見た目は他のどの柑橘とも違い皮・実ともにしっかりしていてオレンジ色。ぱんぱんに張った皮が特徴です。はっさくというと酸っぱいイメージがあるかもしれませんが紅八朔は甘く実の一粒一粒がぷりぷりしていて食べていて食感も楽しい。
 ただ、八朔は中の白皮も剥かないといけないのでめんどくさくて自分から食べる人は少ないですね。慣れるとナイフもいらないしなんてことないんですけど。むしろ綺麗に剥くのが気持ちよくてやみつきになるくらい?! 自分もこの果物が大好きなので、2分以内には1個の紅八朔を剥き切りますよ(笑)

 この美味しい果物を自分で食べるだけじゃなくなんとかして美味しいカクテルにできないかと毎年試行錯誤しているんですが、今年も2月初旬から八朔を剥き続けて、カクテルに使い続けて、現在は数種類のレパートリーで提供しています。
 毎度のことながら名前とかは特にないです。その時のお客さんの要望になるべく応えてバリエーションを変えているのである意味行き当たりばったりっちゃあそうですが。その場で考えた特別な一杯ということで好評いただいてます。

普段営業中だとなかなか完成したカクテルを撮影することがないので、月初めに試作した時の写真を載せておきます。

紅八朔のつぶつぶの実たっぷりのロングカクテル。飽きが来ないように少しビターに仕上げています。

 

 この時期・今年は特に紅八朔をメインにフレッシュフルーツカクテルは展開しています。
他には先月の雨の前までは豊作だった広島レモンもずっと優先的に使っていますし、今週はせとうち柑橘ブランドで頭角を現してきた「はるか」を仕入れてみました。

 じつは自分で買ったのは初めてかもしれない。パッと見、すごくすっぱそうな、知り合いのおばあちゃんなんかが育てた酢橘みたいな見た目をしています。 甘いって書いてあるから切って食べてみると、確かに甘い!しかも柑橘の甘さというよりシロップでも足したのかと思うような甘さです。 オレンジのリキュールでホワイトキュラソーというのがありますが、まさにそんな感じの甘味。ホワイトキュラソーといえば柑橘を使うショートカクテルなんかに欠かせないリキュールですが、これがあればキュラソーいらずのフレッシュなショートカクテルができそうです。ベースのお酒を何にするかで新しい美味しさが生まれるかもしれませんね。楽しみです。

 他には、広島産のデコポンと愛媛のキウイフルーツ、そして長崎から優しい味の林檎です。

 先週末はフレッシュフルーツカクテルがよく出ましたが、仕事帰りや飲み会前夕方早い時間にフレッシュなものを一杯飲んでいく、という使い方をしてくれる方も最近はちらほら来られるのでどんどんそういうバーの使い方が広まればいいなと思います。

 今週は久しぶりの雨スタートでしたが、明日は晴れるみたいなので切り替えてリフレッシュしていきましょう!

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