チャーリングとはなにか, バーボン樽の秘密

昨日の記事の中で、ウイスキー樽の内側を焼いてから熟成に使う、ということについて触れましたが、それについて詳しく書いてあるサイトを見つけたので、ここに載せておこうとおもいます。

基本的には転用ですが、原文が英語なので翻訳がてら わかりやすく表現できればいいとおもうので、よければ見ていってください。

 

 

ウイスキーボトルをみながらあるある話

ウイスキーを好きな人が、「バーボンであるための条件ってなにがあるの」 という話をするとき、

・内側を焦がしたアメリカンオークの新樽で熟成させること

というのが条件のひとつとして出てくるとおもいます。

あなたもバーボンが好きなひとから聞いたことがあるかもしれませんね。

それから ストレートウイスキー とはなにかとか、 ストレートライ、テネシーウイスキーは,,,といったことを話すくだりになったことがあるかもしれませんが、

なぜ樽の内側を焦がすのか、ということについて詳しく聞いたことはないのではないでしょうか。

 

想い出してみてください

ウイスキーの味の特徴を想いだしてみてください。

アメリカンウイスキーには特徴的な焦げた樽の香りがしますよね。

 

バーボンを熟成させる樽には アメリカンホワイトオークという木が使われますが、生木のまま樽材として使用するのではなく、樽として組まれたあとで 内側には火入れを行い、焦がしてから、熟成のための原酒が入れられます。

この焦がす技術のことをチャー(Char)と呼び、チャーすることをチャーリング(Charring)と呼びます。

ちなみにワインや、シェリーなどの酒精強化ワインの樽にも火入れが施されますが、トーストする程度で焦がしはしません。

 

焦がす というその目的は、直接的な煙の香りをつけるだけなように思うかもしれませんが、そうではありません。

効果ははるかに複雑ですし、飲み比べればその美味さがわかります。

 

なぜチャーするのか

事実として、バーボン熟成において 煙っぽさをつけるというのは目的の一つにすぎないのです。

スコッチウイスキーを表現するのにピート香がありますね。

これは主に 発芽した大麦を乾燥させるために用いられる燃料に ピート(泥炭)を使うことで、その燻煙がラフロイグのようなスモーキーフレーバーを生み出すものです。

バーボンウイスキーにおいては違います。

樽の内側をチャーリング(Charring)するということは 必ずしも同じスモーキーさを生み出すとは限りません。

むしろチャーリングはオーク自体の性質を変えるために行われます。

樽材である木と 中に満たされたウイスキー原酒とが できる限り良い反応を行えるように施されているのです。

 

 

なぜ焦がすのか、そしてどの程度までチャーするのがいいのか、それを理解するには
木のなかで何が起こっているのかを知る必要があります。

 

それはまた次回にしましょう。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

続きの投稿はこちら

バーボン樽の化学,木の中で働く職人たち

 

 

参考もとのサイト 原文はこちら。

What are barrel char levels and how do they affect the way my whiskey tastes

 

そこのリンクにチャーリングの様子が見れる動画があったのでここにも貼っておきます。

余市蒸留所のチャーリング

ジャックダニエルのチャーリング/Making Jack Daniel’s Whiskey Barrels

 

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